妻を殺害した罪に問われた元長野県議の丸山大輔被告の裁判員裁判。長野地方裁判所は「被告人が犯人であるという認定に合理的な疑いは残らない」として、懲役19年の実刑判決を言い渡しました。弁護側は、裁判後に記者会見を開き、年内にも控訴する方針を示しました。また、丸山被告は「意外な判決でショックを受けている」と話したということです。

弁護団・征矢芳友 主任弁護人:
「弁護団としても、丸山さん本人としても無罪を確信していただけに、驚くべき判決に衝撃を受けた」

裁判の後、弁護団は記者会見を開き、丸山被告を有罪とした判決を非難し、年内に控訴する方針を示しました。

弁護団・征矢芳友 主任弁護人:
「(防犯カメラ映像は)完全に一致するとまでは認定せず、丸山さんが使用していた可能性が高い車両という認定にとどまっていて、動機やアリバイ工作と言われるものも含め、間接的な証拠を総合的に判断して有罪を認定したが、弁護団としてはさまざまな面で疑問が残る判決。当然、控訴ということで、年内には控訴を申し立てる所存であります」

弁護団・坂井田慧弁護人
「『意外な判決でショックを受けている』という(本人の)コメントです。

一方、長野地検の長沢範幸次席検事は、「間接証拠が適切に総合評価され、検察官の主張が受け入れられたものと理解している」とコメントしています。

裁判の後、裁判員を務めた6人も取材に応じ、「メディアなどの内容は頭に入れず、裁判の内容を判断に入れるよう、難しくはあったが気を付けてやるように心がけた」と振り返りました。

また、無罪判決が言い渡された、和歌山県の資産家男性死亡事件の裁判を念頭に「他の事件に関しては、あまり頭の中にインプットしないようにしていた。そちらの判断に左右されることがないように、こちらの証拠だけで判断してきた」などと語りました。

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