職務で知った未公表の企業情報を基にインサイダー取引をしたなどとして、証券取引等監視委員会は23日、金融商品取引法違反の疑いで、金融庁出向中の佐藤壮一郎裁判官と、東京証券取引所の細道慶斗元社員をそれぞれ東京地検に告発した。細道元社員の父親正人氏も告発した。  監視委によると、佐藤裁判官は金融庁企業開示課で課長補佐だった今年4~9月、複数企業の未公表の株式公開買い付け(TOB)情報を基に、自己名義で株を買い付けた疑い。  東証の開示業務室に勤務していた細道元社員は今年1~3月、職務で知った複数企業の未公表のTOB情報を父親の正人氏に伝達、正人氏が株を買い付けた疑いがある。

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