金融庁に出向中にインサイダー取引を行った疑いで、証券取引等監視委員会が30代の裁判官を金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に刑事告発しました。

 金融商品取引法違反の疑いで刑事告発されたのは金融庁に出向中の32歳の男性裁判官です。

 監視委員会によりますと、男性裁判官は金融庁の課長補佐の立場を通じて知ったTOB(株式公開買い付け)に関する未公開の情報などをもとに、自分名義で株を売買したインサイダー取引の疑いが持たれています。

 関係者によりますと、男性裁判官は監視委員会に対して不正な取引を認める説明をしていて、取引で得た利益は数百万円に上る疑いがあるということです。

 また、未公開情報を親族に伝えインサイダー取引に関与した疑いで、東京証券取引所の職員だった男性(26)も刑事告発されました。

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