みやま市の小学校では、ことし2月26日、1年生の男子児童が給食の「みそおでん」に入っていたうずらの卵をのどに詰まらせて死亡しました。
この事故をめぐり、市の教育委員会が設置した弁護士や医師などからなる「学校安全調査委員会」は、原因の調査結果と再発防止策をまとめ、22日教育委員会に提出しました。
それによりますと、亡くなった児童の健康状態に問題はなく、なぜ、うずらの卵がのどに詰まったのかを特定するには至らなかったとしています。
その一方で教職員による児童への注意喚起がなかったなどと指摘し、対応の改善を求めています。
具体的には、給食でのうずらの卵の提供を一切やめるべきではないものの、教職員が窒息の原因になることを十分認識し、児童に注意を呼びかけること、教職員を対象にした救命講習の内容を拡充すること、それに、学校の危機管理マニュアルに窒息事故の対応についても定めることなどが必要だとしています。
委員長を務める田中文弁護士は記者会見で、教育委員会の事故のあとの対応について「記者会見が先行し、遺族は翌日、学校に求めて説明を受けた。深刻さを勘案し、遺族の心情に配慮するべきだった」と苦言を呈しました。
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