4月、学校給食で出された牛乳を飲んだ、児童生徒が体調不良を訴えた問題についてです。5月7日までに1000人以上が体調不良を訴えていますが、仙台市保健所は牛乳などの検査を終え、「食中毒などの原因菌は検出されなかった」と結論付けました。
この問題は、4月25日、宮城県内10の市と町の小中学校の給食で提供された、東北森永乳業の牛乳を飲んだ児童・生徒から、「味が変」などの訴えが相次いだものです。東北森永乳業の牛乳が提供された各自治体によりますと、体調不良を訴えた児童・生徒などは仙台市で574人、岩沼市で174人など、7日までに少なくとも1057人に上っています。
仙台市保健所では、宮城野区にある東北森永乳業の工場や、学校から回収した牛乳の検査を行いましたが、食中毒などの原因菌は検出されなかったということです。
また、体調不良を訴えた児童・生徒17人の便も検査しましたが、原因の特定には至らず、一連の検査を終えました。
仙台市では、現在、東北森永乳業の牛乳の提供を停止していて、郡市長は再開時期について、関係機関と慎重に検討する考えを示しました。
仙台市 郡市長
「一日も早く安心して牛乳を飲める形で再開したいが、事業者、保健所、教育委員会、宮城県などとも十分に協議をしたうえで、どのような対応をとり、安心安全を担保するかに尽きる」
一方、村井知事は、出荷前の検査について次のように述べました。
宮城県 村井知事
「子供や保護者が不安視しているのは事実だと思います。出荷前にしっかりと検査することの厳格化を求めていくべきではないかなと思います」
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