ベトナム人労働者への給与未払いの構図
愛知県豊田市の人材派遣会社「ネクセル」に雇用されていたベトナム人約150人に対し、少なくとも2カ月分の給与が支払われていない疑いがあることが22日、分かった。このうち半数が加入する労働組合「連合ユニオン東京・ともいきユニオン」が明らかにした。未払い総額は数千万円以上とみられるという。駐日ベトナム大使館も把握し、豊田労働基準監督署に調査を要請している。 ネクセルの男性社長は12日の取材に、運転資金がショートして支払いは困難などと説明。事業を一時停止し、国による未払い賃金の立て替え制度の適用を望む意向を示した。ベトナム人は専門職向けの在留資格「技術・人文知識・国際業務」(技人国)で来日していた。 駐日ベトナム大使館のファン・チェン・ホァン労働部長は「多くのベトナム人が給料を受け取れず困窮している。大規模な未払い事案で影響を懸念している」と話した。 ネクセルは2022年設立。ユニオンによると、愛知、岐阜、三重の各県の自動車部品製造会社など約30社にベトナム人らを派遣している。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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