青森県の津軽海峡で男性2人が乗ったマグロ漁船が転覆しました。この事故で乗組員1人が死亡したほか、船長の行方が分かっていません。
■ベテランの船長に何が?
青森県大間町 この記事の写真青森県の津軽海峡でマグロ漁船が消息を絶ってから21日で3日目。
青森海上保安部への通報(19日)「太平洋沖でマグロ漁を終えたあと、戻ってこない」 行方不明
行方が分からなくなったのは大間漁協所属の第28光明丸の船長・藤枝亮一さん(70)と乗組員・須藤愛教さん(55)です。
19日夜19日夜、漁協の漁船があたりを捜索したところ、漂流していた須藤さんを発見。搬送先の病院で死亡が確認されました。その後、2人が乗っていたとみられる転覆した船も見つかっています。
海上保安庁の捜索船3隻が出動も…藤枝さんの捜索は20日も続けられ、海上保安庁の捜索船3隻が出動しましたが、発見には至っていません。
藤枝亮一さん5年前、大間漁港を取材した時の映像。大きな本マグロを釣り上げたのが藤枝さんです。
豊洲市場の初競りこの年行われた豊洲市場の初競りでは藤枝さんが釣り上げたマグロが3億3360万円の史上最高値をつけて落札されました。
「ニュース見て初めて実感が」 藤枝さん「耳疑って桁が1つ違うんじゃないかなと思って、何回も聞き直して、ニュース見て初めて実感がわいてきました」
自らの力でつかみとった夢のような結果を、若くして亡くなった娘に報告していた藤枝さん。
藤枝さん「航海安全と大漁させてもらってという気持ちでお願いした」 周辺の海上はおよそ10メートルの強い風
行方が分からなくなった19日は、豊洲市場での初競りに向けて、藤枝さんをはじめ多くの漁船が漁へ。当時、周辺の海上はおよそ10メートルの強い風が吹いていて波も1メートル近くあったといいます。
マグロ漁を生業とし、海を熟知しているはずの藤枝さんに何が起きたのでしょうか?
大間漁協 大畑勝義さん「あそこ(転覆した場所)は昔から波が立つ所で、漁師たちはそこを避けて行く」 大間町 野崎尚文町長 大間町 野崎尚文町長
「この風の強い中で横波を受けたのかなと感じた。船の底が見えている状態で浮かんでいたと、大間の組合の方々が(行った)。生きてればいいですけどね。どうなるか分からない状態」
心配される藤枝さんの安否。21日も午前7時ごろから漁業関係者や地元の消防団などが捜索を行う予定です。
(「グッド!モーニング」2024年12月21日放送分より)
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