北九州市小倉南区の中学3年男女殺傷事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された平原政徳容疑者(43)が当日、現場のファストフード店の駐車場で、店内が見える位置に車を止めていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。駐車から入店まで十数分間あり、福岡県警は襲う機会を探っていた可能性があるとみて調べる。

捜査関係者によると事件前、平原容疑者の黒のワンボックスカーが店舗近くを行き来する様子が、周辺の防犯カメラに映っていた。14日午後8時10分ごろ、車が駐車場に入ったことが確認されている。

同じ頃、中島咲彩さん(15)と同級生の男子生徒(15)が一緒に入店。25分ごろ、平原容疑者は店に立ち入って2人にまっすぐ向かい、次々と刃物で刺した疑いが持たれている。中島さんは腹を刺され死亡、男子生徒は腰に深いきずを負った。

県警は、平原容疑者の自宅や車の家宅捜索で複数の刃物を押収。男子生徒の目撃証言と特徴の似た物も含まれていた。県警によると、平原容疑者は男子生徒への殺人未遂容疑を認めている。〔共同〕

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