新湊漁港に水揚げされたシロエビ=4月、富山県射水市
「富山湾の宝石」と呼ばれるシロエビの今年の漁獲量が、統計の残る1985年以降で最低だったことが19日、富山県への取材で分かった。県は、元日の能登半島地震で海底の斜面が崩れる「海底地滑り」が複数起きたことが要因とみている。シロエビの漁期である4~11月に取れたのは例年の6割超減になった。 県水産研究所によると、地滑りで海底の土砂が巻き上げられたことにより海水が汚れ、酸素濃度が低下したことが影響したとみられる。シロエビの漁獲量は193トンで前年の約35%にとどまった。 ベニズワイガニの1~11月の漁獲量も85年以降で最低の198トンで、前年同期比78%だった。多数のカニが土砂に埋まり死んだ可能性があるという。 地震後に富山湾や能登半島沖で3回調査を行った海上保安庁によると、これまでに富山市沖約4キロの海底谷が長さ約500m、幅約80mにわたって崩落していたことが判明。260~330mだった水深が最大約40m深くなっていたことも分かった。富山県高岡市沖でも同様の崩落が確認された。
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