北九州市で中学生2人が死傷した事件発生から4日、まだ行方が分かっていない男の犯行は、店に入ってから出るまで、わずか十数秒の間だったことが分かりました。
■新証言 事件直後に逃走する人物
事件発生は14日午後8時25分ごろ。その直後、現場の方から走ってくる人物を見たという人がいました。
この記事の写真 走ってくる人物を見た人 「黒っぽいジャンパーだったと思う。帽子をかぶっとった。『何すか』って独り言みたいに言ってね。細い路地がある。そこにいったん入った。そこまで見た。車屋さんとこ入ったの見た。いっとき出てこなかった」 「(Q.血とかは付いてた?)そこまで見てない。血は見てない。でも何も持ってなかったよ、その人。私見た時は。それはハッキリ見た」次のページは
■男の犯行 入退店まで十数秒中学生2人を無言で刺した男。いまだ足取りは分かっていません。捜査関係者への取材で、男が店に入ってから外に出るまでの時間がわずか十数秒だったことが新たに分かりました。
18日、ファストフード店の地主が、取材に答えました。事件翌日、店長と話したといいます。
ファストフード店の地主 「まだ犯人が捕まってなかったんで、とりあえず店内の防犯カメラに『映っていたんじゃないですか』って(店長に)僕が聞いたんですよね。『ここから上がちょっと角度的に何か映ってなくって』ということで」 「(Q.ここからここというのはどこから?)たぶん首から上。顔が映ってなかったんじゃないですか」 「(Q.(男が)うつむいてたからですか?)いや、カメラの角度的にじゃないかなと思うんですよね。一瞬だったって言ってたので」何かしらのトラブルについては…。
ファストフード店の地主 「(Q.トラブルの報告は受けていないか。事件につながるような?)そういう話は耳にしていないです。早く犯人が捕まって、この辺が平和に戻るようにということだけ考えてます」次のページは
■防犯カメラ 店に向かう“2人の姿”か塾帰りだった、中学3年生の2人。事件の30分ほど前、現場近くの防犯カメラには、ファストフード店の方向に向かう、2人の歩行者が映っていました。刺された中学生2人かどうかは分かっていません。ただ、その後を追うような人物の姿は確認できませんでした。
刺した男は身長170センチ程度、年齢40歳ぐらいで、灰色の上着に黒いズボン姿。黄色っぽい、つま先の出るタイプのサンダルのような履物だったということです。
北九州市も事態を重くみています。
北九州市 武内和久市長 「つらく悲しく、また強い憤りを覚えます。業務に支障がない限り、市の職員の地域、顔なじみ、ある程度、人間関係のある地域において、子どもたちの登下校を見守るパトロールに参加をしたい」市は1000人規模で、終業式まではパトロールを継続。さらに心のケアにも力を入れるとしています。現場周辺の住宅街では18日、警察が100人増員して、約340人態勢で警戒を続けています。現場周辺だけでなく、小倉駅やモノレール、商店街など、人が集まる場所の警戒も強化しています。
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