北日本の上空には寒気が居座り、青森県では2メートルを超える積雪に。さらに平年より3倍の積雪量になったところも。
■“平年の3倍” 岩見沢でバス運休も
横殴りの雪が降る札幌市。かばんを盾替わりにしていた男性は走って地下へ。
最低気温はマイナス6.5℃。この通りは地下に歩道があるため、地上を歩く人はまばら。いたのは観光客です。
観光客
「今まで飲んでました。寒いな。でも雪はやっぱり素敵ですよね」
強い寒気の影響で北日本の日本海側は一日中、雪です。18日は九州などの西日本、夜から19日にかけては関東南部でも雪が降る恐れがあります。
多すぎる雪は市民生活に影響を及ぼしています。北海道岩見沢市の積雪は平年の約3倍で、118センチとなっています。
市内のバスは一部が運休し、JRも列車21本の運休を決めています。
日本一の豪雪で知られる青森県の酸ケ湯は雪の壁。
今シーズン積もった雪で高い壁ができています。この壁測ってみると、2メートル10センチ近くになっています。
酸ケ湯温泉 高田新太郎さん
「この時期にしては多いと思います。今年は早い段階から雪が積もってる」
■酸ケ湯も積雪2倍 例年より早く
1年前と比較すると、屋根に積もった雪の量に違いが。18日の積雪は211センチ。去年の同じころと比べておよそ倍です。雪が積もるスピードも早く、去年は12月23日に積雪2メートルを超えましたが、今年は1週間早く2メートルに到達。
これは強い寒気に加え、日本海の海水温が高いことなどから雪雲が発達しやすくなり、強い雪を降らせることになりました。
県内からの観光客
「すごい…もりもりですね」
雪に埋もれた車をかき出す観光客。
県内からの観光客
「とりあえず、これで出られればいい」
スキー客は、こんな体験も…。
大阪からのスキー客
「格好悪いんだけど、きのう遭難しちゃってね。八甲田で。コース外れて、雪だまりに入って動けなくなり、捜索隊に来てもらった」
■八甲田山で自衛隊訓練 そのワケは
その八甲田山のスキー場では…。
間断なく降る雪のなか、訓練を行っているのは青森駐屯地に司令部を置く陸上自衛隊第9師団の部隊。この場所で訓練するのが重要だといいます。
訓練に参加した山田大地2等陸曹
「(過去に)大規模な遭難事故があったということで、それは自分たちもしっかり教訓として生かして訓練に邁進(まいしん)していかないといけないと感じています」
今から120年以上前の1902年、八甲田山で旧陸軍が雪中行軍中に遭難。訓練に参加していた210人のうち199人が死亡するという日本の山岳遭難史上、最悪の事故となりました。
今回の訓練参加者は約100人。指導官の資格取得を目指す上級者からスキー初心者まで幅広い隊員が参加しています。
訓練で扱うスキーは、どんな地形でも行動できるようにかかとが固定されておらず、独特の難しさがあるといいます。
訓練初参加 佐々木清夏1等陸士
「(Q.訓練の感想は?)自衛隊のスキーは難しいので、たくさん練習して滑れるように」
▶テレ朝天気
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。