■青森や秋田 この時期として約10年ぶりの雪の多さ
JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が、北日本や北陸の山沿いに大雪をもたらしています。青森県の酸ケ湯では、きのう17日(火)、29年ぶりの早さで積雪が2mを超え、きょう18日(水)正午までの最深積雪は211cmとなっています。
北日本を中心にこの時期としては雪の量がかなり多くなっていて、平年の3倍以上に達している所もあります。青森や秋田など市街地でも、この時期としては約10年ぶりの雪の多さとなっています。
青森 72cm 12月中旬の70cm以上は10年ぶり、平年の約3.4倍
秋田 30cm 12月中旬の30cm以上は11年ぶり、平年の5倍 予想降雪量 19日朝まで多いところ この記事の写真は3枚
■JPCZが南下 大雪エリアは北日本から西日本へ
18日はJPCZが日本海を南下し、近畿北部や中国地方に向かう見込みです。今夜からあす19日(木)にかけては、西日本の山地を中心に大雪となり、平地でも雪の降る所が多くなりそうです。四国や九州など、普段あまり雪の降らない地域でも、19日の朝には積もる恐れがあります。18日の日中はまだ雨の所が多いので、冬タイヤへの交換など雪への備えを急いだほうが良さそうです。タイヤ交換が間に合わない場合には、公共交通機関の利用などを検討しましょう。
18日(水)の天気図次のページは
■18日夜〜19日朝 関東平野でも雪か■18日夜〜19日朝 関東平野でも雪か
18日夜〜19日朝にかけて、JPCZの延長線上にある関東周辺でも風が収束し、局地的に雨雲が予想されています。気温、湿度ともに低いため、降水があれば雪として降りそうです。関東南部でも雪が舞い、初雪となるかもしれません。
箱根や丹沢周辺など神奈川県西部の山地では、19日朝までに5cmの雪が降ると予想されています。雪が積もらない地域でも、路面が濡れると凍結の可能性があります。車の運転などくれぐれもご注意ください。
■歌登で−23.0℃ 北海道は強烈な冷え込み続く
けさも北海道で今シーズンの全国最低気温を更新しました。歌登をはじめ、北海道の3地点で−20℃以下を観測しています。
【18日朝の最低気温】歌登 −23.0℃ 今季全国最低
中頓別−22.2℃
陸別 −20.0℃
日中も厳しい寒さで、一日中0℃未満の「真冬日」も多くなっています。稚内では18日までで9日連続真冬日となっていますが、この先少なくとも1週間は真冬日が続く予想で、12月としては39年ぶりの連続記録となる見込みです。
秋までの高温傾向が嘘のようにいきなり真冬がやってきていますが、体調を崩さないようご注意ください。
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