住友生命保険は17日、2024年の世相を映した「創作四字熟語」の最優秀作品に米大リーグ史上初の50本塁打、50盗塁を達成した大谷翔平選手を表現した「盗打随一」(当代随一)を選出した。優秀作品9点には日銀がマイナス金利政策を解除した「利子回生」(起死回生)やコメが品薄となった「店店枯米」(天手古舞)が入った。
ほかの優秀作品には、地震や豪雨災害に見舞われた能登半島の「震労浸苦」(辛労辛苦)や闇バイトによる犯罪が相次いだ「闇罪対策」(犯罪対策)も選んだ。
社会を風刺した作品も多く、過去最多の56人が立候補した東京都知事選を「群雄割都」(群雄割拠)、退職代行サービスの需要増を「無言退職」(無芸大食)と表現した。トランプ氏とハリス氏が争った米大統領選は「虎針眈眈」(虎視眈眈)。
日本の快挙を祝い、パリ五輪でメダルを量産したフェンシングの「騎士奮迅」(獅子奮迅)、ドラマ「SHOGUN 将軍」で米エミー賞主演男優賞を受賞した真田広之さんを表す「将真賞米」(正真正銘)も入った。
大阪市で17日に開かれた発表会では上宮高(大阪市)の書道パフォーマンス部の生徒が音楽に合わせて最優秀作品などを巨大な紙に書いて披露した。「盗打」を担当した2年の沢田瑞季さん(17)は「大きな文字のバランスを工夫するのが難しかった。大谷選手のように努力して夢をかなえたい」と話した。
作品は9〜10月に募集し、2万4311点の応募があった。審査員は歌人の俵万智さん。最優秀と優秀作品に加え、入選作品40点を決定した。〔共同〕
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