17日は完成を記念した集会が開かれ、被爆者や被爆2世などおよそ80人が参加し出来上がった冊子を手に取っていました。
5歳のときに広島で被爆した「武蔵野けやき会」の木岡紀久代 会長はあいさつで、「ノーベル平和賞によって私たちの平和への思いが届いてほしいと願っています。このタイミングで証言集を発行できたことは大変な喜びでこれからも若い世代に継承していきたいです」と述べました。
冊子にはおよそ40人の証言やメッセージが掲載され、原爆がさく裂した瞬間や、犠牲になった家族のこと、また、戦後に受けた差別など原爆の悲惨さが語られたうえで、平和の大切さを訴えています。
市内の大学に通う男子学生は「ウクライナの紛争などでもともと核兵器の問題には関心がありましたが、ノーベル平和賞でより関心が高まりました。冊子を見るとさまざまな体験があったことがわかり、友人や知人にも伝えたいです」と話していました。
証言集は市内の小中学校や図書館に寄贈される予定です。
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