JR川内駅で発生した貨物列車の脱線事故は12月17日で発生から6日目となりましたが、鹿児島本線の一部区間では運休が続き、再開のめどはたっていません。
17日はJR九州の鹿児島支社長が事故後、初めて薩摩川内市長の元を訪れ、事故について報告と謝罪を行いました。
脱線事故の発生から6日目の17日朝、事故現場ではいまだに残されたままの2両の車両のうち、前方の車両を持ち上げてレールに戻す作業が行われていました。
事故の影響で、鹿児島本線では川内と隈之城の間で17日も運転を取りやめていて、JR九州はバスによる代行輸送を実施しています。
現場での復旧作業が続く中、午後1時半にJR九州鹿児島支社の海老原毅支社長が薩摩川内市役所を訪れ、田中良二市長に対し、事故について報告と謝罪を行いました。
JR鹿児島支社・海老原毅支社長
「現場では懸命に作業を進めていて、普段通りに早く戻れるよう努力するので よろしくお願いします。この度は申し訳ありません」
その上で今後については、脱線した車両をレールにもどした上で移動させ、線路の復旧に取りかかる考えを示しましたが、具体的な運行再開の時期については言及しませんでした。
一方、田中市長は一刻も早い事故原因の究明、現場の復旧、そして運行再開の3点をJR側に要望しました。
薩摩川内市・田中良二市長
「市民、県民への通勤・通学への甚大な影響、それから貨物。これまで通りの運送、運輸ができていないということは、薩摩川内市だけでなく鹿児島県全体の物流に影響が出ていると感じている」
ところで事故については、運輸安全委員会の鉄道事故調査官による調査も行われていますが、調査官らは17日で現地での調査を一旦終え、東京に帰ったということです。
今後は現場で収集した情報をもとに、東京で調査を進めるということです。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。