能登半島の豪雨の被災地を見舞うため、石川県入りした天皇皇后両陛下は、川が氾濫し住宅が流された現場を訪れ、犠牲者に黙祷を捧げられました。

17日午前11時半頃、特別機で能登空港に到着した両陛下は、出迎えた馳浩・石川県知事とにこやかに挨拶を交わし、輪島市へ向かわれました。

現地での交通の影響を考慮し、車列が長くならないよう、両陛下は職員らと共にマイクロバスに乗り、集まった人たちに手を振り、輪島市役所に到着されました。

両陛下は元日の能登半島地震の被災者を見舞うため、3月にも輪島市を訪問していて、輪島市長から再度、地震からの復興や豪雨による被害状況について説明を受けた後、豪雨により中学3年生の喜三翼音さんなど4人が亡くなった久手川町を訪問されました。

塚田川が氾濫して住宅4棟が押し流された現場には、がれきや衣類などが今も残されたままとなっています。

両陛下は、上流からの川の流れなど当時の状況について、市長の説明に耳を傾けた後犠牲者に深く黙礼されました。

両陛下は、能登半島の人々が元日の地震で被災し、懸命に復興へと向かうさなか、さらに9月に豪雨に見舞われたことに深く心を痛め、厳しい寒さの中で不便な暮らしを続ける人たちの心と体の健康を案じられているということです。

3回目の能登半島訪問もこれまで同様、現地の負担を考慮して日帰りの日程で、この後、両陛下は輪島市内にある避難所を訪れ、浸水した仮設住宅から避難してきた被災者などを見舞い、救助や復旧に当たった自衛隊や警察などの関係者を労い、今夜帰京されます。

能登半島地震の発生から1年となる来年1月1日午後0時半から午後1時40分まで、石川テレビは報道特別番組を放送します。祈りの元日を迎えた能登の「いま」を各地から伝え、日常を取り戻すには何が必要なのかを考えます。番組はFNNプライムオンラインのYouTubeチャンネルでも生配信されます。

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