寝たきりだった92歳の母親の首を絞めて殺害した罪に問われている61歳の男の裁判で、検察側は男に対し、懲役8年を求刑しました。

 前原英邦被告(61)は、おととし、東京・葛飾区の自宅で母親の房子さん(当時92)の首をひもで絞めて殺害した罪に問われています。

 16日、東京地裁で開かれた裁判で、検察側は「経済的困窮から無理心中を図ろうとした」「母親は殺害を依頼できる状況になく、被告も認識していた」と指摘しました。

 そのうえで殺人罪が成立するとして、前原被告に懲役8年を求刑しました。

 一方、弁護側は「殺害を依頼されたと被告は信じていた」として同意殺人罪の成立を主張し、執行猶予付きの判決を求めました。

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