12月9日、岡山・真庭市で観光バスが雪道で横転する事故が発生した。慣れない雪道での運転は、ベテランドライバーでさえも難しい状況に直面することがある。年末年始の帰省や旅行シーズンを前に、雪道での安全運転について注意すべきポイントを取材した。
ベテランでも難しい雪道の判断
9日に起きた観光バスの横転事故。
この記事の画像(6枚)この事故では、運転手が誤って道幅の狭い道路に入ってしまったことが原因とされている。JAF岡山支部広報担当の建部拓さんは、「ベテランのバスのドライバーでもいざそういう状況になったら対処できない」と指摘する。雪道での運転の難しさを改めて認識させられる事例だ。
慣れない寒冷地を運転する場合、どうすればいいのだろうか。
建部さんは「(寒冷地では)大きな道を通ることが大前提」だと強調する。雪道や凍結した道路では、進んだ先でさらに状況が悪化しているケースも多いという。そのため、早めに引き返す判断が重要だ。
JAF岡山支部広報担当の建部拓さん:
(引き返すことが)難しい時は警察や道路管理者を呼ぶことを躊躇(ちゅうちょ)しないでほしい。
安全第一で、必要な場合は躊躇なく助けを求めることが大切だ。
スタットレスは交換後の慣らしが重要
寒冷地でより安全に車を運転するために欠かせないのが、スタッドレスタイヤだ。
しかし、ただ装着するだけでは不十分で慣らし運転が必要だ。スタッドレスタイヤに交換してから、200~300km程度走り、タイヤの表面が削られて初めて性能を発揮する。
年末年始に寒冷地へ行く予定がある場合、12月上旬の今のうちにスタッドレスタイヤに交換しておくべきだ。さらに、スタッドレスタイヤは古くなると性能が落ちるため、走行距離に関わらず5年に1回は点検を行うことが推奨されている。
建部さんは「事前の情報収集と準備(が重要)。現地に行って何とかなるということはない。事前に出来るスタッドレスタイヤの交換など早めの準備を」と強調する。
ライブカメラで道路状況の確認も
岡山県北など積雪の多い地域には、ライブカメラが設置されている場所も多いため、事前に道路状況を確認しておくことで、より安全な運転計画を立てることができる。
地域の特性を理解し、適切な準備をすることが、安全運転につながる。
年末年始にかけて帰省や旅行などの遠出が増える時期。慣れない雪道や凍結した道路を運転する場合は、事前の準備と冷静な判断が求められる。
(岡山放送)
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