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 今年、ユーチューブで活躍したクリエーターなどが集まったファンイベントが11日行われた。そんななか、番組では今、話題となっている94歳のインフルエンサーを取材した。

■叱られて学ぶマナー動画 若者に人気

 動画の中で若者を叱りながら日本の伝統文化やマナーを教える動画。叱っているのはSNSの総フォロワー数およそ47万人の「みよちゃん」こと飯田美代子さん(94)だ。

YouTubeチャンネルから この記事の写真 男性
「すいません!あがりください!あとおあいそ!」 飯田さん
「『あがり』と『おあいそ』!?」 男性
「なんなんすかさっきから!『あがり』はお茶!『おあいそ』はお会計!」 飯田美代子さん 飯田さん
「あなたさっきから『紫』とか『おあいそ』とか言ってるけど、それ恥ずかしいわよ?その言葉って符牒って言ってお店の人が使う言葉であって、客側が使う言葉じゃないからね。変に通ぶらないほうがいいわよ」

 飯田さんの人気に火を付けたのはハッシュタグ「みよちゃんに叱られる」という動画で、YouTubeやTikTokに投稿されている。

男性
「どうぞ〜」 ご飯のよそい方も 飯田さん
「ありがとう。待って、このご飯一回でよそった?」 男性
「はい!そうですけど?」 飯田さん
「え?じゃあなに?私がよぼよぼだって言いたいんだ」 男性
「え?」 「亡くなった方に供える盛り方」 「遺体みたいによぼよぼってこと?」 飯田さん
「ご飯を一回でよそうのは亡くなった方に供える盛り方なの。私は遺体みたいによぼよぼってこと?私なんて早くお墓に入っちゃえばいいんだ」

 叱られる動画は、なぜ若者に人気なのか、街で動画を見てもらった。

10代
「おばあちゃんって褒めてくれる存在だと思っているから、おばあちゃんから怒られるの新鮮ですね」 20代
「今、怒ってくれる人って悪いことしていたら親ぐらいしか言ってくれない。本当に関係のない第三者の方が言ってくれるのは貴重だな」 20代
「徐々に怒られる機会は減っていくので、足りていない部分なんだろうなというのを認識するのは必要かな」

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■マナー動画投稿への思い

■マナー動画投稿への思い

 11日、飯田さんが東京・浅草にある老舗料亭で撮影をしているということで番組はお邪魔した。

東京・浅草にある老舗料亭で撮影 飯田さん
「着物を着るとしゃきっとなる。その辺は和装っていいんじゃないかな」 年末年始のしきたりを紹介

 内容は年末年始のしきたりを紹介するというものだ。

鏡餅は… 飯田さん
「鏡餅をいつお供えしたらいいのか。『一夜飾り』と言って、前の日(大みそか)にやっちゃいけない。といって(12月)29日はダメなんです『9(苦)』が入って苦労するから。30日か28日以前に飾る」 1958年ごろ

 飯田さんは「婦人画報社」に入社し、美容・ブライダル系の雑誌を数多く手掛けてきた。

 そんな飯田さんは、なぜ若者を叱る動画を始めたのか?

なぜ若者を叱る動画を? 飯田さん
「日本人の良さ、おもてなしとか思いやりとか、日本特有のものがあるじゃないですか。日本人に生まれて良かったと思わなきゃ」

 そして「受け継がれてきた伝統を守っていきたい」と考えているという。

浴衣では 浴衣を着た女性
「(走りながら)遅れる〜」 飯田さん
「ちょっと待って!」 浴衣を着た女性
「なんですか!?急いでるんですけど!」 着崩れ防止のため… 飯田さん
「浴衣着てるとき、そんな歩き方してたら着崩れちゃうわよ!着物(浴衣)を着ているとき歩幅が大きいと裾が絡まって歩きにくいのよ。小股で歩くのを意識したほうがいいわ」 動画が人気の理由は? 飯田さん
「(Q.動画が多くの人に楽しまれている理由は?)本音を言っているからじゃない。人が見てどう思うかっていうことが一番大切じゃないのかなと思っていますけどね」

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■社会人2年目、番組ディレクターのマナーは?

■社会人2年目、番組ディレクターのマナーは?

 もう1つの人気の理由は伝統やしきたりを教えてくれるという点だ。

20代
「マナーは知りたいので。どこでそういうのを教えてもらえればいいのか分からないので、動画で簡単に教えてもらえるのもいいなと思います」

 そこで、社会人2年目のディレクターが飯田さんから謝罪の場面にふさわしいお辞儀のポイントを教えてもらった。

お辞儀のポイントは? 張山紗彩ディレクター
「すみませんでした」 飯田さんは… 飯田さん
「それで謝ったの?(頭を)下げたら、ちょっと一呼吸おいて上げる。髪の毛はそういうふうに揺らしちゃダメ。髪の毛が顔にかかって頭を下げるのは最低」 アドバイスを受け… 張山ディレクター
「すみませんでした」 飯田さん
「お、完璧じゃないの」 “みよちゃん”と呼ばれる気持ちは? 飯田さん
「教える人がいない。本当に小さい時からやかましく言われましたよ、箸の持ち方とか。それが役立ってますもん。本当は先輩が教えるべきなのよ。そうすると今度はやかましいということになる。でも漫画的な発想でやっていると素直に受け付けてくれている気がします」
「(Q.若者から“みよちゃん”と呼ばれる気持ちは?)いいじゃないですか!美代子ばあちゃんって言われたっていいですよ。みよちゃんっていうのが通っているから、どんなかわいい子が出てくるかなと」

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■実は間違いやすいマナーも

■実は間違いやすいマナーも

 これまでおよそ100本の動画を投稿してきた飯田さんに、年末年始に役立つマナーを聞いた。

ハムを贈る時に使うのは?

 まずはマナーに関するクイズ。お歳暮の季節だが、ハムを贈る時に使うのは「A:熨斗(のし)が付いたもの」「B:水引きのみ」どちら?

正解は「B」

 正解は「B」。

 Aについている「熨斗」はお祝いなどの時に付けるものだが、神様に供える「あわび」を干した「のしあわび」が原形となっているそうだ。

 「熨斗」自体が“生もの”を表しているので、生ものを贈る時は「重複してしまうため」熨斗を付けないのがマナーだという。ちなみに生ものを加工したハムやカツオ節も熨斗が必要ないそうだ。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年12月12日放送分より)

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