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東京都では11日から、QRコード決済などで支払った金額の最大10%をポイントで還元するというキャンペーンが始まりました。

■コード決済で最大10%還元

都民以外も利用可能で、還元されるポイントの上限は3000円分。

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対象となる『auPAY』『d払い』『PayPay』『楽天ペイ』の決済方法すべてで使用した場合、最大で1万2000円分のポイントが戻ってきます。

都内のアクセサリーの店舗には、さっそくお得に買い物をする大学生の姿がありました。1万円の指輪を購入し、還元予定のポイントは、約1000円分。

大学生                                     「ラッキーです。最高です。帰りにコンビニでジュースとかお菓子と買えるから、ありがたい」

このキャンペーンを仕掛けたのは、小池都知事。

東京都・小池知事(6日)                               「年末の買い物、クリスマスや歳末商戦のシーズンになるが、買い物の際、役立てていただきたい」

狙いは、物価高高対策や経済の活性化。今年3月に続いての実施です。

都は、前回のキャンペーンでは、「決済額の合計が前の月に比べ1.5倍に増加した」と成果を強調しています。

今回のキャンペーンの予算額は139億円。到達する見通しとなった場合は、キャンペーン期間中でも、前倒しで終了します。税金が原資でありながら、恩恵を受けられるのは“早い者勝ち”の一部だけということになります。

11日だけで、すでに上限の半分ほどの買い物をすませたという女性。

キャンペーン利用者                                 「(Q.付与上限まで残り1556円)はい、使い切ります。消費が増える時期だから、うれしいですね」

一方、現金でクリスマスプレゼントを買った男性。

現金支払いの人                                     「(キャンペーンを)知らないです。いま、知りました、まだお姉ちゃんの分、買ってないので確認したい」 ビックカメラ有楽町店家電コーナー・見目康子さん             「ちょっと予算が足りないとか、ほしかったけれどあきらめていたという買い物の後押しになると思うので、よりお客さまの買い物がしやすくなればなと思います」

ただ、すべての店がキャンペーンに参加しているわけではありません。

店側は、決済ごとに売り上げの1%〜3%の手数料を負担する必要があり、特に価格帯の低い商品を多く扱う店では、利益が圧迫されることになります。

コード決済非対応の店                           「やっぱり200円くらいで、ペイペイって言われてもね。手数料はやっぱりネックですね」

キャンペーンの余波はこんなところにも。

東京・立川市のパソコン教室では、さまざまな講座が行われていますが、中には、キャッシュレス決済についての講座もあります。

キャッシュレス決済の手順を細かく学ぶ女性がいます。これまで現金派でしたが、「賢く暮らしたい」という思いで、足を運んだといいます。

キャッシュレス講座の受講生(70)                                「世の中が、どんどん変わっていくのに、自分に固執しないで、表現はよくないかもしれないけど、流れていくことも悪くないと。(ポイント還元が)3000円だったら、本が買えるし、いいかなと思います」 この記事の写真を見る
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