北海道足寄町で昨年11月、スナック経営者で店主の延本真弓さん=当時(66)=を殺害したとして、殺人や死体遺棄などの罪で起訴された知人の無職志渡典吉被告(59)=同町=の裁判員裁判論告求刑公判が11日、釧路地裁であり、検察側は懲役22年を求刑した。  検察側は論告で「被害者が大量に出血したと認められ、悪質かつ残忍」と指摘。死体遺棄については「野生動物に捕食される可能性が高い場所で、死者の尊厳すら考慮していない」と非難した。  論告に先立ち、延本さんの娘が「母はかけがえのない存在で、真っすぐな人」「被告が反省などしていないことがよく分かった」と陳述した。

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