【オスロ=桜田優樹】ノーベル平和賞の授賞式があったノルウェーの首都オスロで10日、恒例のたいまつパレードが行われた。多数の市民らが市中心部を練り歩き、平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会の代表委員、田中熙巳さん（92）、箕牧智之さん（82）、田中重光さん（84）は宿泊するホテルのバルコニーから手を振った。
核兵器廃絶を願い、「ノーモア・ヒバクシャ」の掛け声とともに行進した。亡くなった被爆者や支援者らの顔写真を集めたA3サイズのパネルも掲げられた。パネルは7種類あり、計131人分が掲載されたという。
東京都内の大学から現地に留学中の女子学生（21）は「被爆者の存在は、平和な時代を生きる私たちが戦争の悲惨さを知るきっかけになる。核兵器がもたらす被害を想像できるよう、勉強していきたい」と話した。
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