東京都世田谷区の住宅で2000年12月末、会社員の宮沢みきおさん(当時44)一家4人が殺害された事件で、現場となった民家1階にあった固定電話機の電源コードがコンセントから抜けていたことが10日、警視庁への取材で分かった。警視庁成城署捜査本部は犯人が通報や発覚を遅らせるために抜いた可能性もあるとみて調べる。事件は30日で発生24年を迎える。
捜査本部は10日、犯人が現場への侵入・逃走の経路として使ったのは中2階にある浴室の窓の可能性が高いとの見解も明らかにした。事件当時、浴室の窓が開いており、網戸は外れて現場裏にある公園に落ちていた。フェンスや家の壁面にある給湯器を使って侵入したとみられる。玄関の鍵は施錠されていた。
事件は00年12月31日に発覚。世田谷区上祖師谷3の自宅で宮沢さんと妻、泰子さん(当時41)、長女、にいなちゃん(同8)、長男、礼ちゃん(同6)が殺害されているのが見つかった。現場には多くの遺留品があり犯人の指紋やDNA型も判明しているが、犯人検挙には至っていない。
情報提供は成城署捜査本部(電話03・3482・3829)。
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