逮捕されたのは、住所・職業不詳の佐々木洋平容疑者(36)で、埼玉県警察本部によりますと、去年7月に長野県の80代の女性にうその電話をかけ、現金275万円をだまし取った詐欺の疑いが持たれています。
容疑者はカンボジアを拠点に日本人を狙った特殊詐欺を繰り返していたグループのメンバーとみられています。
グループは警察が踏み込んできた際にすぐに証拠を消せるように水溶性の紙にメモを書くなどしていましたが、容疑者はこうした詐欺に使う道具の調達役とみられています。
フィリピンに逃げていましたが、フィリピン当局が首都マニラで見つけて拘束し、9日、日本に移送され逮捕されました。
グループをめぐっては、去年日本人25人がカンボジアで身柄を拘束され、その後逮捕されたほか、先月、カンボジアの拠点の責任者など4人が逮捕されました。
グループによる特殊詐欺の被害総額は30億円に上るとみられ、警察はグループの実態解明を進めています。
警察は容疑者の認否を明らかにしていません。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。