七尾市の一本杉町にある創業100年近い「鳥居醤油店」は、地震で国の登録有形文化財に指定されている建物に大きな被害を受けました。
建物の修理はまだ続いていますが、作業場の被害は比較的小さかったということで、9日から本格的な仕込みの作業が始まりました。
従業員たちは能登産のゆでた大豆と、いった小麦をこうじ菌と混ぜて「室」と呼ばれる部屋に入れていました。
室で3日ほど発酵させたあとは塩と水の入った木おけに移され、2年ほどかけて熟成させるということで、一升瓶1600本分のしょうゆができあがる予定です。
このしょうゆ店では、7月から被害を免れた「もろみ」をしぼってのしょうゆづくりを再開しましたが、本格的な仕込み作業を行うのは、震災後初めてです。
鳥居正子代表は「1年ぶりに仕込むことができて喜びでいっぱいです。多くの人の応援を受けているので、しょうゆをつくれるようになったことを報告したい」と話していました。
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