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 先日、東京都の池で水を抜き、外来種を駆除する活動が行われました。5年ぶりに行われた活動に密着し、担当者らの思いを取材しました。

■しぶとく多いアメザリ 人が放流?金魚まで

泥まみれになった子どもたち この記事の写真

 子どもたちが泥まみれになって、生き物を捕まえている活動。それは「かいぼり」です。

5年ぶりの「かいぼり」

 池の水をすべて抜き、底にたまった泥を取り除いたり、外来種を駆除したりして池の環境の改善を目指す活動です。今回の池では5年ぶりの実施でした。

アメリカザリガニ

 以前も外来種が多く駆除されたはずですが、引き続き、しぶとく多く姿を見せたのが、アメリカザリガニです。

例外的な外来種「条件付き特定外来生物」に指定

 環境省によると、全国的なその多さゆえに去年、例外的な外来種「条件付き特定外来生物」に指定されました。

外来種のウシガエル(幼生)

 実際、番組スタッフが挑戦すると、肉眼では泥で見えなくても、網を入れるやいなや、ザリガニがつかまり、さらに4匹のまるまるとしたオタマジャクシまで。このオタマジャクシでさえ、ウシガエルという外来種なのです。

運営スタッフ (株)一成
北井克実さん

「(ザリガニは)水抜いて乾かしたほうが(駆除への)圧力がかけられる。(ウシガエルの)オタマジャクシは定期的に(池を)干すことで数をある程度抑制できる」 人が放流?金魚まで

 まだまだ出てきます。カメや人間の放流でしか考えられない金魚の姿まで…。

北井さん
「当然、金魚とかペットショップで買ったものを飼い切れないからと、自然の池に放すことはやめてほしい」

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■約300匹のコイは「再導入されていない」

■約300匹のコイは「再導入されていない」

5年前の捕獲したコイ

 ただ、かいぼりを続けてきた成果も見えてきました。5年前には、300匹近いコイがいましたが…。

北井さん
「ちゃんと除去できている。再導入されていないことが一番印象的」 ドジョウなど在来種とみられる生き物も

 結局、この日に捕獲された生き物は17種類。外来種も多数いたとはいえ、ドジョウやメダカなど在来種とみられる生き物は多く、小魚のモツゴは5年前の1.2倍に増えたことも確認されました。

北井さん
「(外来種が)完全にいなくなることは不可能だと思うんですけど、5年後(かいぼりを)やっても同じぐらいの結果が出て、あわよくば外来種が減ってくれればより良くなる」 水と在来種が戻される予定

 池は数カ月天日干しされた後に、水と在来種が戻される予定です。

(「グッド!モーニング」2024年12月9放送分より)

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