去年12月、東京・板橋区の踏切で56歳の男性が電車にはねられ死亡しました。警視庁は捜査の結果、自殺に見せかけて男性を殺害したとして元同僚の30代の男4人を逮捕しました。
2023年12月3日の午前0時すぎ、板橋区徳丸にある東武東上線の下赤塚駅と東武練馬駅の間にある踏切で、板橋区に住む自営業の高野修さん(当時56)が電車にはねられて亡くなりました。
当時、この事故は自殺の可能性が高いとされていましたが、その後の捜査関係者への取材でおよそ1年間にわたる捜査の結果、高野さんが過去に勤めていた外壁や内装の塗装工事などを行う小平市の「エムエー建装」の代表・佐々木学容疑者(39)と従業員の野崎俊太容疑者(39)、島畑明仁容疑者(34)、岩出篤哉容疑者(30)らの4人が高野さんを自殺に見せかけて踏切内に入らせ、電車と衝突させて殺害した疑いなどが強まったとして4人を殺人容疑で逮捕しました。
高野さんはこの会社を退職した後も自営業として仕事の関係が続いていたということです。
また、4人は事件前日の深夜から高野さんに暴行を加えるなどして車に乗せていて、監禁容疑でも逮捕されました。
当時、踏切周辺には野崎容疑者と島畑容疑者が運転していたとみられる2台の車が止まっているのが確認されていて、高野さんはそのうちの1台に乗せられていたとみられています。
これまでの捜査の結果、警視庁は高野さんが職場でいじめに遭っていた可能性が高いとみていて、いじめがエスカレートして殺人事件に至ったとみて経緯を詳しく調べています。
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