秋篠宮ご夫妻は8日午後、トルコ公式訪問を終え、政府専用機で羽田空港に到着された。日本との外交関係樹立100周年に際した親善目的で3日から滞在し、記念式典のあいさつで両国の友好関係が深まるよう願われた。日本にゆかりのあるトルコの人たちと交流したほか、トプカプ宮殿など世界遺産を視察された。
首都アンカラで、4日に建国の父、ケマル・アタチュルクの霊廟(れいびょう)に供花し、エルドアン大統領を表敬訪問された。5日からイスタンブールに移り、100周年記念式典に臨まれた。秋篠宮さまはあいさつで、長年の交流に触れた上で「困難な時に助け合う歴史を重ねてきた」とし「両国のつながりが未来へ向けて今以上に強くなり、深化することを祈念する」と述べられた。
訪問先は、両国の関係を再確認する場面が多くあった。海事博物館で、1890年に和歌山県串本町沖で沈没したオスマン帝国(現トルコ)軍艦エルトゥールル号の展示を見学された。地元住民が乗組員の救助に尽力したことから友好の礎になったとされる。
東日本大震災の被災地で活動したトルコの元緊急援助隊長や、イラン・イラク戦争時の1985年に邦人救出に関わった元トルコ航空機関士らと面会された。
日本と同様に地震が多いトルコでの防災教育の取り組みも視察された。
最終日の7日は、亡くなった三笠宮さまが調査を長年支援し、皇室とのゆかりが深いカマン・カレホユック遺跡に足を運ばれた。〔共同〕
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