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 衆議院議員で前デジタル大臣の河野太郎氏が5日、『ABEMA Prime』に出演し、番組のMCを務めるEXIT・りんたろー。が病院に行った際に感じたマイナ保険証に関する不便さについて言及した。マイナ保険証については、河野氏がデジタル大臣時代に推進したもので、2日からは紙の健康保険証の新規発行が停止されたばかり。マイナ保険証を持っていたにも関わらず、紙に記入することを求められたというりんたろー。に対して、河野氏は「手間が省けるものを病院が使いこなしていない。やる気があれば」と語った。

【映像】りんたろー。マイナ保険証に“不満”の投稿

 河野氏は同番組で、2つ目のトークテーマになっていた「若者のSNS利用制限」について、デジタル大臣を担ってきた経験、知識などを踏まえてコメント。オーストラリアで16歳未満がSNS利用禁止になったことには、日本でも年齢制限の導入、さらにはユーザーではなくプラットフォーム側への取り締まり強化について、賛同する意思を示していた。この年齢制限において、年齢を確認する方法としても、自ら推進してきたマイナンバーの利用を提案していた。

 河野氏がゲストということもあり、りんたろー。が病院に行った際、マイナ保険証を持っていたにも関わらず、紙への記入を求められたことをXで発信したことが話題に出た。Xでは「マイナンバーカード、ピピピッて読み取って じゃあ次はこちらにって バインダーに挟まれた紙にボールペンで郵便番号から記入させられてる時 これ省く為のマイナンバーカードじゃないんかい!ってなるのわたしだけ??」とポスト。マイナ保険証導入を進めた本人を前に気恥ずかしそうなりんたろー。だったが、河野氏は「いいご指摘だ」とコメント。現在の仕組みについて説明を始めた。

 河野氏は「マイナンバーカードで読み取ると、病院のシステムには名前、住所、その他が自動転記される。だから病院は手間が省ける。自動転記できるのに、わざわざ紙に書いてもらったのはなんでだろう。デジタル化をすれば、病院の手間暇が省けるものをやってない、使いこなせていない」と言及。りんたろー。がお薬手帳も従来のままだったと語ったことに「お薬手帳の代わりにもなっている。今、薬局の半分は電子処方箋が入っているから、昨日出た薬までマイナンバーカードで今日わかるようになっている。やる気のある病院は、もうマイナンバーカードで受付をしている」とした。

 またシステムの移行期に医療機関、利用者ともにトラブルが生じることについては「デジタル化する時に一番大事なのは、最初のところをアナログで教えること。マイナンバーカードの読み取り機を入れてもうかなりの期間が経っているが、本当はおじいちゃん、おばあちゃんが来て、まごついているのを『顔認証で、ほらできるでしょ』とすれば、なるほどという人が増える」。

 さらにマイナンバーカードが目指す将来については「最終的には、目の虹彩か何かで保険証も運転免許証も何もいらない、顔認証で『あなた、免許を持っていますね』『あなたは健康保険、この資格ですね』と、カードいらずになり、顔認証になる」とした上で、政府に対して顔のデータが取られることに対して反対の場合には、カードを持つことを可能にするという考えを述べた。

 またデジタル先進国であるスウェーデンの例を挙げると「手にチップを入れて、家の鍵も開けるし、電車に乗る。ATMで金も引き出す。最終的にはチップもいらないぐらいやる人もいるだろう」と語っていた。
(『ABEMA Prime』より)

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