新たに逮捕直前の佐々木容疑者と沖縄で会っていた友人の証言が具体的に入ってきた。「ギラギラして1カ月前とは激変していた」というが、社会部石出記者に聞いていく。この変化について警察はなんらか事件につながるとみているのか？

（社会部石出大地記者）
「取材した友人は佐々木容疑者は金銭的に困っていて、いつも誰かにおごってもらっていたと話していた。捜査関係者は金銭的な視点から言うと『佐々木容疑者主導では、この事件は成り立たない』と話している。これは佐々木容疑者の生活から、多額の報酬を用意できるとは考えにくいため。警視庁などは佐々木容疑者のさらに上に、宝島さんを襲う動機があって金を準備できる人物の存在がいることも視野に捜査している」

Q.佐々木容疑者が夫妻の殺害に関わっている可能性は？
「佐々木容疑者は『遺体処理を指示された。指示を受けて空き家に行った』と指示をほのめかしている。何かしらの方法で宝島さん夫妻が殺害された可能性が高いとされている中、佐々木容疑者が指示役から、宝島さんが死亡した理由や状況を聞き知っているのではと捜査員は注目している。押収した佐々木容疑者の携帯電話の解析結果はGW明けにも出はじめるため、“さらなる指示役”とのやりとりなどを精査していく」

Q.この“さらなる指示役”にはどこまで迫れている？
「ある捜査関係者は“捜査は進んでいる”と話す。ただ上位の容疑者になればなるほど、特定に時間がかかるため絞り切れていない。容疑者候補に複数人が浮上している」

Q.指示役は一人ではない可能性も？
「これまで出てきている話を総合すると、複数の人物が協力した可能性も十分にある。いずれにせよ、宝島さんの店の近くで佐々木容疑者が客引きをしていたことなどから、犯行のきっかけが上野に詰まっているとして重点的に捜査」

5月5日『サンデーステーション』より

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