リニア中央新幹線について静岡県は着工は認めていないものの、トンネル工事の前に行う「ボーリング調査」については了解し、先月、調査が山梨県から県境を越えて静岡県に入りました。
こうした中、JR東海は6日、県境から静岡県側に10メートル進んだ地点で「ボーリング調査」を中断したと発表しました。
「ボーリング調査」では、地中に筒状の穴をあけて地質などを調べますが、山梨県内の地質がもろい部分で調査のための穴が土でふさがり、掘削機器が前に進まず継続が難しくなったとしています。
今後はまず山梨県側のトンネル工事を静岡との県境の手前まで進めたうえで、静岡県内の「ボーリング調査」を再開するとしています。
JR東海によりますと静岡県内の調査で湧き出た水の量はこれまでのところJR東海が定める基準値を下回っているということです。
静岡県の鈴木知事は「経緯や要因、今後の計画についてJR東海に詳細な説明を求めている。大井川流域の8市2町や利水者などの関係者にも丁寧に説明いただき、理解を得る必要がある」とコメントしています。
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