11月27日、パネルコーナーで『マイナ保険証』の本格的な運用についてお伝えしたところ、視聴者の皆さんから、約3500件の反響がありました。
■本格移行「マイナ保険証」 賛否 再チェック!登録と確認方法
マイナ保険証について、番組に多く寄せられたご意見です。
「マイナカードは任意なのに、なぜ保険証は強制的に移行するのか」 「マイナカードの保有はあくまで任意。政府は、なぜここまで、マイナ保険証をゴリ押しするのか」という意見です。
さらに、
「まだまだ信頼性が低いのに、なぜ急ぐのか。『これだけ便利ですよ』という状況になれば、自然に増えていくと思うのに拙速過ぎる。移行期間を延ばすべき」という意見もありました。
この記事の写真は20枚『マイナ保険証』についての不安の声です。
「通院している病院に知り合いがいて、病歴などが分かるのが嫌。眼科・歯科・心療内科など知られるのがとても嫌」 「暗証番号が、順番待ちの後ろの人に丸見えなのが、とても気になる」一方で、マイナ保険証を推進して欲しいという声です。
「ぜひデジタル化を進めてもらいたい。理由は、不正利用防止、重複診療によるムダと医療費削減をしてもらいたい」 「初めから完璧なシステムなんて無い。取りあえず始めて、ダメなところは改善していくトライ&エラーでいいのでは」 「何でも移行期にはトラブルはつきもの。腹を立てずに辛抱強くやっていくしかない」『マイナ保険証』について番組に届いたご意見の割合を見ると、
否定的な意見が49%、
肯定的な意見が8%、
番組への質問などが43%でした。
こういったご意見もありました。
「マイナカードは持っているが、保険証とひもづけをしているかどうか、どうしたら分かるのか」 「マイナ保険証をどこで作るのか分からない。どうやって作るのですか?」マイナカードの保険証登録と、登録済みかどうかの確認方法です。
どちらとも、●専用サイト『マイナポータル』
●医療機関・薬局にある『顔認証付きカードリーダー』
●全国のセブン銀行ATM
●市区町村の窓口で、できます。
こういったところで、登録、そして確認をしてください。
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■「リスク高くて預かれない」高齢者施設の対応策は?■「リスク高くて預かれない」高齢者施設の対応策は?
高齢者施設でのマイナ保険証の取り扱いについてです。
番組へのご意見です。
母親が介護施設に入居している方「介護施設にいる母親のマイナンバーカードを管理しているが、施設に預けざるを得ないのか?他人にパスワードを教えるのは抵抗がある」 訪問介護を行っている方
「利用者の代わりに調剤薬局へ行った際、マイナ保険証の提示をお願いされた。他人のカードを持ち歩けないのに、どうすればいいのか」 介護施設の職員の方
「家族が遠方だったり、疎遠の方もいて、80代・90代の方が一人で切り替えなど出来るとは思えない。認知症の方のことも考えてほしい。施設では、マイナンバーカードの管理などできない」
実際に、高齢者施設ではどう対応しているのでしょうか。
都内の特別養護老人ホームです。
入居者は91人、通院や緊急時に備えて、ほぼ全員分の従来の保険証を預かっています。
この施設では、『マイナ保険証』は預からない方針です。
今後の対応については、従来の保険証の有効期限が切れたあとは、自動的に交付される『資格確認書』を施設で預かるということです。
なぜ、この施設は、『マイナ保険証』を預からないのでしょうか。
この施設の方は、「受診や緊急対応が頻繁にあり、保険証の出し入れが多い。マイナ保険証は、保険情報以外にも様々な個人情報と結びついており、紛失や盗難があった際の情報漏洩の危険性を考えると、リスクが高くて預かれない」
と話しています。
さらに、この施設では、従来の保険証の有効期限が切れた後に、入居者の家族から、「どうしてもマイナ保険証を預かってほしい」とお願いされた時の対応について、
●1つ目は、マイナ保険証を家族に持っていてもらい、受診や緊急時に毎回同行してもらう、●2つ目は、マイナンバーカードと保険証のひもづけを解除してもらい、資格確認書にしてもらう、
ということです。
こうした高齢者施設からの懸念の声について、厚労省の担当者です。「マイナ保険証になり、預かりにくくなっているというのは承知している。暗証番号の管理への不安の声もあるが、必ずしも施設側が管理しなければならないわけではなく、医療機関だけで使うことを想定した、本人確認が顔認証に限定されたマイナンバーカードもある」ということです。
この『顔認証マイナンバーカード』というのは、暗証番号の設定・管理に不安がある人のための暗証番号の設定が不要なマイナンバーカードです。
医療機関での本人確認は顔認証で、エラーが出た場合は目視で確認を行います。
本人もしくは代理人が、自治体の窓口で申請すると作ることができます。
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■新制度「マイナカード特急発行・交付」とは?■新制度「マイナカード特急発行・交付」とは?
そして、『マイナ保険証』について、こんなご意見もありました。
「マイナ保険証をなくしたり破損した場合、再発行は届けだけで、できるのでしょうか?」 「赤ちゃんの保険証がどうなるか気になります。赤ちゃんもマイナンバーカードを作成した方が良いのでしょうか?」12月2日から、新たにマイナンバーカードの『特急発行・交付制度』がスタートしました。
対象は、●紛失、破損などでの再交付を希望する人
●乳児(満1歳未満)
●海外から転入した人、などです。
30日以内に住んでいる市区町村の窓口で交付申請をする必要があります。
申請してから、マイナンバーカード発行までの期間です。
マイナンバーカード発行まで、通常なら1〜2カ月かかりますが、特急発行なら、約1週間。
本人の故意や過失などで紛失した場合の再発行の手数料は、通常なら1000円ですが、特急発行は2000円かかります。
なお、新規発行は無料なので、乳児や海外から転入した人は無料です。
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■「便利」の声も マイナ保険証『4つのメリット』■「便利」の声も マイナ保険証『4つのメリット』
『マイナ保険証』を使って良かったことについての番組へのご意見です。
「9月に体調を崩して病院に行った時、どんな薬を飲んでいるかわかったのでとても良かった」 「支払った医療費の総額が、マイナポータルで確認できるので便利」 「マイナ保険証を利用していることで、確定申告の際の医療費控除が簡単に短時間でできた」『マイナ保険証』のメリットです。
1つ目です。
情報提供に同意することで、過去の診療情報を医師や薬剤師に共有できるため、重複した投薬や必要以上の検査などを防ぐことができます。
メリット2つ目です。
入院などで高額な医療費が発生した場合、高額な費用を窓口で一時的に自己負担する必要が無くなります。
メリット3つ目です。
医療費の領収証を保管しなくても、マイナポータルでデータ管理が可能なので、確定申告時に医療費控除の申請が簡単になります。
メリット4つ目です。
就職・転職・引っ越しをしても、新規で保険証を発行せずにそのまま利用できます。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2024年12月4日放送分より)
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