書類送検されたのは、在日サウジアラビア大使館の30代の外交官で、ことし7月、東京・港区にあるクラブで客の20代の女性の胸を触ったとして、都の迷惑防止条例違反の疑いが持たれています。

警視庁によりますと外交官は女性と面識がなく、声をかけたあと、服の上から突然、胸を触ったということです。

通報を受けて駆けつけた警察官に外交官の証明票を示した上で、警察署で任意で事情を聴かれた際には「腕のあたりを触っただけだ」などと容疑を否認したということです。

外交官は国際条約が定める不逮捕特権があり、警視庁はその後、2度にわたって出頭を要請しましたが、外交官は応じず、先月、帰国したということです。

外交官が捜査に応じず帰国したケース これまでも

不逮捕特権を理由に外交官が捜査に応じず、帰国したケースはこれまでもあります。

ことし2月には在日シンガポール大使館の当時の参事官が、都内の銭湯で盗撮をしたとして捜査を受けましたが、2か月後に帰国しました。

元参事官はその後、再来日して事情聴取を受け、書類送検されています。

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