サウジアラビア大使館の外交官の男が東京・六本木のクラブで女性の胸を触ったとして警視庁が6日にも書類送検する方針であることが分かりました。

男は警視庁の出頭要請に応じなかったということです。

捜査関係者によりますと、駐日サウジアラビア大使館の職員で外交官の男(30代)は2024年7月、東京・六本木のクラブで面識のない女性(20代)の胸を触った、東京都迷惑防止条例違反の疑いがもたれています。

男は現場となったクラブで被害者の女性に声をかけ、女性が「彼氏がいる」と答えると突然胸を触ったということです。

女性の110番通報を受け、駆けつけた警察官に男は外交官の身分証を提示し、警察署で任意の事情聴取に応じていて「腕のあたりを触っただけ」などと話していました。

2024年10月、警視庁が2回にわたり出頭要請をしましたが、男から返答はなく、11月、サウジアラビアに帰国したということです。

外交官については不逮捕特権のほか、刑事裁判の免除も「ウィーン条約」で「外交特権」として認められているため、男が外交特権を持たない形での再来日に応じなければ刑事責任の追及は困難です。

2024年2月には、盗撮事件を起こしたシンガポール大使館の元外交官が一度帰国した後、異例にも出頭要請に応じて再来日していました。

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