税関や検察によりますと、2023年11月、成田空港で、税関職員がタイから到着した乗客の入国時の検査で1人のベストに金の地金が隠されているのを見つけました。

ベストには複数のポケットがあり金の地金12個、合わせておよそ12キロが入っていたということです。

総額は1億1500万円相当でした。

個人が、海外から20万円相当分以上の金を持ち込む場合にかかる消費税などの納付に必要な税関への申告がされていなかったということで、税関から情報提供を受けた検察が5日、この女の客を関税法違反と消費税法違反などの疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは東京 台東区に住むタイ国籍の無職、サランヤ・ヤナイ容疑者(46)で税関の調べに対し「納税しないといけないのは分かっていた」などと説明していたということです。

成田税関支署によりますと、成田空港では金の持ち込む際の税関への申告漏れが相次いでいて、ことし1月からの半年間で123件摘発され、219キロが押収されていて、すでに去年1年間の量を上回っています。

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