母親を死亡させた疑いで62歳の男が4日、逮捕されました。男は入院していた母親の点滴に市販のサプリを注入していました。
■犯行前、病院に相談「サプリを投与したい」
逮捕の息子「体調回復させようと」 この記事の写真 伊藤直行容疑者(愛知県警によると)「体調を回復させようとした」
伊藤容疑者は8月に名古屋市内で入院中だった当時85歳の母親の点滴ボトルに、市販のサプリメントを注入し死亡させた疑いが持たれています。
犯行の前、病院にこのような相談をしていたといいます。
病院「危険だ」 伊藤容疑者(愛知県警によると)「サプリを投与したい。点滴に入れたら、どうですか?」
病院は危険だとして断っていました。
逮捕の息子が持参サプリは粉末状伊藤容疑者が用意したのは粉末状のサプリメントでした。
水で溶かしたサプリを注射器で…自宅から持ってきた保存容器に入れ、病院内にあった給水機の水で溶かしたうえで注射器を使い点滴に注入したとみられています。
死因は誤嚥性肺炎結果として、母親の血液に細菌が混入。その後、誤嚥(ごえん)性肺炎によって死亡しました。
長崎大学病院 森内浩幸教授「今回は血液の中に本来入るはずのない細菌が入り、増えていったのだろうと思う。菌血症という状態に陥り、全身状態が悪くなったところで誤嚥性肺炎を起こしやすくなったと推測されます」 容疑を一部否認
調べに対し、伊藤容疑者は「やったことは間違いないが、何で菌が入ったかは分からない」と容疑を一部否認しています。
森内教授「血液の中に入れるものは、完全に無菌の必要がある。本来飲むようなものを普通のやり方では、どうしても菌が混入するし、非常に危険なものだったと思います」
(「グッド!モーニング」2024年12月5日放送分より)
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