去年1年間の脳死による臓器移植で、医療機関の態勢が整わずに移植が成立しなかった患者が、延べ803人に上ることが厚生労働省による初めての調査で分かりました。
厚労省は、脳死した患者からの臓器移植の実施状況について調査結果を発表しました。
去年1年間で131人から臓器が提供され、611件の移植が行われた一方、いずれも延べ件数で、心臓が6件、肺が41件、肝臓が9件、膵臓が45件、腎臓が10件、小腸が99件であっせんが中止されました。
理由は、提供された臓器の機能が十分でなかったことや移植を希望する患者と体格や年齢に差があったことなどが多くを占めました。
また、医療機関側の人員や病床の不足を理由に辞退して移植が成立しなかった患者は、延べ803人となりました。
厚労省は臓器移植に関する集計結果を9月に公表していましたが、数え方を統一していなかったなどを理由に、再集計したものを4日公表しました。
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