「ルフィ」と名乗る男らが指示したとされる広域強盗事件のうち、東京都狛江市の住宅で2023年1月、住人の女性=当時(90)=が暴行を受け死亡した事件の実行役として、強盗致死罪などに問われた加藤臣吾被告(26)の裁判員裁判公判が4日、東京地裁立川支部で開かれ、検察側は無期懲役を求刑した。弁護側は有期の懲役刑を求めて結審した。判決は16日。
検察側は論告で「被告は女性の太もも付近を蹴ったり、女性を地下室に運んだりし、強盗の成功に不可欠な役割を果たした」と指摘した。弁護側は「別の実行役が現場のリーダーだった」と主張した。
広域強盗事件を巡っては、渡辺優樹被告(40)やルフィを名乗ったとされる今村磨人被告(40)らグループ幹部が指示役として逮捕、起訴された。狛江市の事件は一連の広域強盗で唯一、被害者が死亡した。
起訴状によると、加藤被告は共謀し、23年1月19日、女性宅に宅配業者を装って侵入。蹴ったり、バールで殴ったりして腕時計などを奪い、女性を死亡させたなどとしている。
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