人気投票で選ばれたおもちゃは
ことしのトレンド 軸は“最新鋭”と“昭和レトロ”
予算は? メーカーの調査では3年ぶり増加 8000円台に
もらったプレゼント 大切に使おうと「おもちゃ病院」へ
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ことしのプレゼントは? ニュース7でも
この発表会は、おもちゃ市場の拡大を図ろうと日本玩具協会などが開きました。会場では、ことしの「日本おもちゃ大賞」で入賞した40点あまりの中から保護者の人気投票で選ばれたおもちゃのランキングが紹介されました。
1位には、AIによる学習機能を搭載したパソコン型のおもちゃが選ばれました。
デジタル技術を活用したいわゆる「デジタルトイ」はことしのトレンドの1つで、会場にはかつてのポケベルから発想を得たおもちゃもありました。通信機能を使って友だちどうしで絵文字をやり取りできます。
昭和や平成の時代にヒットしたおもちゃの最新版もことしのトレンドとして紹介され、かつて大流行した立方体のパズルの最新版などが展示されていました。
日本玩具協会 前田道裕会長「親子で遊べることが大きな流れになっていて、昭和レトロが注目される一方で、AIパソコンのような最新鋭のおもちゃもあり、2つの軸になっているのではないか」
大手おもちゃメーカー「バンダイ」が11月に3歳から12歳までの子どもがいる親600人を対象に行った調査では、ことしのクリスマスプレゼントにかける予算の平均は8138円でした。去年から420円上がり、2021年以来3年ぶりに8000円台となりました。このうち予算を「1万円以上2万円未満」と回答した人は34%で、去年より3.2ポイント増えました。また去年より予算を増やしたかどうか聞いたところ、22.3%が「予算を増額した」と答えています。予算が増えた理由については、「子どものリクエスト品が去年よりも高い」がもっとも多く40.3%、次いで「物価高の影響を受けて」と「子どもが学校の勉強や習いごとをがんばった」がいずれも23.1%で並んでいます。
街のみなさんの予算やプレゼントの内容は。東京・品川区の商店街で聞きました。30代の女性は「子ども2人合わせて1万5000円くらいの予算を考えています。金額を高くしすぎず、でもクリスマスなので記憶に残るものをあげたいです」と話していました。30代の男性は「予算が1万円を超えるのはきついなと思います。クリスマスで勉強系のおもちゃはかわいそうなので子どもが好きなおもちゃをあげたいです」と話していました。
一方で、壊れてしまったおもちゃをボランティアが修理する「おもちゃ病院」という催しがクリスマスを前に開かれ、過去にもらったプレゼントなどを大切に使おうと修理を依頼する人たちが訪れています。「おもちゃ病院」は、壊れたおもちゃを修理して長く使ってもらいものを大切にする意識を持ってもらおうと、ボランティアグループが全国各地で開いている催しです。このうち東京 新宿区の「リサイクル活動センター」では、毎週火曜日に7人のボランティアがおもちゃを修理していて、年間におよそ500件受け入れています。毎年この時期は、オルゴールなどクリスマスに関連したおもちゃの修理が多いということです。
去年のクリスマスに3歳の娘にプレゼントしたおもちゃのレジスターを持ち込んだ40代の母親は「新しいものを買うのではなく、直せるものは修理して大事に使いたいです。1歳の娘もいるので直ったら2人で仲良く遊んでほしいです」と話していました。
また、7年前に亡くなった娘が幼い時に好きだったというサンタの人形を持ち込んだ70代の男性は「おもちゃには家族の思い出がつまっています。ものを粗末にせず、思い出があるものはとっておきたいです」と話していました。ボランティアによりますと、最近は、物価高などの影響もあってインターネットのフリマサイトなどで割安な中古のおもちゃを購入し、「おもちゃ病院」に修理を依頼するケースも増えているということです。修理に当たっているボランティアの藪谷孝志さんは「この活動を通してものを捨てずに大切に使うことを勧めています。おもちゃが直って子どもなどが飛び上がって喜んでくれた時がうれしいです」と話していました。
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