埼玉県日高市の無職、薮井裕巳 容疑者(58)は1日、自宅の屋根からエアガンを撃ち自転車で信号待ちをしていた小学生の男の子に弾を命中させたとして暴行の疑いで逮捕されました。

警察によりますと、男の子は容疑者に気付いて逃げてけがはありませんでしたが、ヘルメットに弾が当たってついたとみられる傷がついていたということです。

調べに対し「鳥を撃つためで、人は撃っていない」などと容疑を否認していてるということです。

捜査関係者によりますと容疑者をめぐっては、ことし夏ごろに近隣の住民から「銃を持った人がうろついている」と通報があったということで、その際、警察が、エアガンの取り扱いについて口頭で注意をしていたことが新たにわかりました。

銃が本物だった場合に備え警察官は防弾ベストを身につけて容疑者の自宅を訪ね、エアガンだとわかったため押収などはしませんでした。

容疑者の自宅からはライフル型と手持ちのエアガンが押収され近くの路上には弾も散乱していて警察は、注意以降も、日常的に撃っていたとみて調べています。

近くに住む男性「9月ごろから エアガン撃つのをたびたび見た」

容疑者の家の近くに住む男性は警察が容疑者の自宅を訪ねる様子を見ていました。

男性は「装備を身につけた警察が容疑者の家に入っていくのを見ました。9月ごろから自宅からエアガンを撃っているのをたびたび見かけました。最初のころは家の窓から外に向けて撃っていましたが最近は家の屋根に上っていました。鳥でも撃っているのかなと思って気にしてませんでしたが、人を撃ったと聞いて不安です」と話していました。

フェイスブックにエアガンの写真

薮井容疑者のものとみられるフェイスブックのアカウントには、先月にも複数のエアガンの写真が投稿されていました。

また、エアガンで撃ったという穴が空いた空き缶の画像や、その威力を強調するようなコメントも投稿していました。

容疑者の父親「信じられないし許せない」

薮井容疑者の父親は「数か月前に警察が家に来た。前回、来たときに息子からエアガンをとりあげてくれていればよかったのにと思う。自分も子を持つ親なのに他人の子どもに対して、エアガンを撃ったと知り信じられないし許せない気持ちだ」と話していました。

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