スウェーデンの「ストックホルム国際平和研究所」は、世界の軍事情勢を分析し、各国が保有する核弾頭の数を推計するなどして、核兵器をめぐる国際情勢に対して警鐘を鳴らしています。
この研究所と長崎大学が、核軍縮などについての学術的な交流を進める協定を結ぶことになり、2日に、研究所のダン・スミス所長と長崎大学の永安武学長が協定書に調印しました。
スミス所長は「この協定が紙切れ1枚ではなく、いま、そして未来の世界の問題に、異なる方法で取り組もうとする、われわれの生きたパートナーシップになると確信している」と述べました。
また、長崎大学の永安学長は「ストックホルム国際平和研究所は、核軍縮だけでなく、気候変動や環境問題なども研究していて、さまざまな知見を教えてもらえると思う。一方、考え方や立場も異なるため、多様性の観点から双方に利がある関係だ」と述べました。
ストックホルム国際平和研究所によりますと、日本国内では、広島県と協定を結んでいますが、大学では長崎大学が初めてということです。
研究所と大学では、若い研究者の育成や交流などを進めていくことなど、具体的な交流の内容を今後、検討することにしています。
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