「マイナ保険証」を基本とする体制に移行し、福岡市の診療所でマイナカードを使って手続きする人=2日午前

 従来型の健康保険証は2日、新規発行が停止され、マイナンバーカードに保険証機能を持たせた「マイナ保険証」を基本とする体制に移行した。しかし利用率は15%台と低調だ。発行停止後も従来型は最長1年有効とするなど、マイナ保険証以外でも受診できる。政府はマイナ保険証への一本化を目指すが、定着するかどうかは見通せない。  従来型は有効期限内なら2025年12月1日まで使える。マイナ保険証を持たない人には期限までに、保険証の代わりになる「資格確認書」が届く。林芳正官房長官は記者会見で「国民にメリットを伝えるとともに、マイナ保険証を利用できない人も確実に保険診療が受けられるよう対応する」と述べた。  東京都新宿区のクリニックでは2日午前、マイナ保険証を利用して受診する人の姿も。ただ事務担当者は「マイナ保険証を使う患者の割合は普段と変わらない。従来型が完全になくなるまで、あまり変化はないのではないか」と話した。  福岡市内の診療所でも、通常の受付には多い時で10人ほどが並んだ一方、マイナ保険証を使う人は少なかった。

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