共同通信は、おととし8月15日に「自民党の生稲参議院議員が靖国神社に参拝した」と報じました。
また、今月24日、生稲外務政務官が出席した世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者追悼式に、韓国政府が政府代表の出席を見送ったことに関連した複数の記事でも、生稲氏の靖国神社参拝について報じました。
共同通信は「生稲氏は参拝しておらず誤った報道だった」と25日に訂正し、30日、経緯を検証した記事を配信しました。
この中で「閣僚や国会議員の靖国神社への参拝取材は、主な3か所の入り口の出入りをカバーするため別の報道機関数社と分担している」とした上で、「『生稲議員が入った』とする他社の記者からの情報を裏付けを取らないままうのみにしてしまった」としています。
他社の記者がどのように生稲氏と判別したかは共同通信として確認できていないとし、「目視だけだった可能性が高い」としています。
また、当日の夜、靖国神社で取材した写真部の記者が、撮影した女性議員の写真が生稲氏なのか政治部記者に確認を求めるメッセージを送っていましたが、真偽の確認に生かせなかったとしています。
そして、韓国政府が24日の追悼式に政府代表の出席を見送ったことについて「2年前の誤報が両国関係に一定の影響を与えたことは否めない」としています。
共同通信の高橋直人編集局長は「生稲議員をはじめ、新潟県の地元の方々、日韓の関係者、読者の皆さまに謝罪します。日韓関係に影響を与えたという結果も重大だと受け止めています。『事実に基づく報道』というメディアの大原則をもう一度胸に刻み、信頼を取り戻すため再発防止に全力で取り組みます」とコメントしています。
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