4

 机に反射する美しい紅葉。今、京都は紅葉のピークを迎えています。この美しさをスマートフォンに閉じ込めたい。きれいに撮る方法を達人に聞いてきました。

■鮮やかに机に映える紅葉「反射」

まるで自然が描いた一枚の絵画 この記事の写真

 秋の京都に、息を飲むような景色がありました。赤、黄色、緑。木々が織りなす鮮やかなグラデーションが大きな机に映り込みます。まるで自然が描いた一枚の絵画のようです。静けさの中、時間を忘れさせてくれます。

観光客(関東から)
「(Q.紅葉は見頃?)ちょうど見頃でした」
「朝いちは良い」
「すごい」
「すばらしかった」
「一度は見たい」 瑠璃光院

 一生に一度は見たい、この場所は比叡山のふもとにたたずむ瑠璃光院。庭では、色づいた葉と青々としたコケを木漏れ日が柔らかく照らします。

机に反射する紅葉

 「紅葉の反射」は、寺の2階からの眺め。2階にある机にカメラを置いてみると、目の前の景色が反射され、より幻想的な世界がつくりだされます。

拝観は予約制

 紅葉がピークの時期は、拝観が予約制になります。混雑を避けられるのもうれしいポイントです。

京都・宇治からの夫婦
「朝いちの予約を取った」
「きれい。あそこ行くと落ち着ける。建物自体も古いが何ともいえない」 撮影方法に悩む

 夫婦が悩んでいたのは撮影のやり方。


「とりあえず周りの人がきれいに撮っているのをまねした」
「色んな角度で撮った」
「僕の場合、適当にとりあえず(撮る)。良いものだけ残す」

 旅の思い出は、美しく写真に収めたいもの。そこで、スマホ達人に紅葉の撮り方を聞きました。

次のページは

■“達人”に教わる見違えるコツ

■“達人”に教わる見違えるコツ

清水知康さん

 スマホなど電子部品を手掛ける「京セラ」の清水知康さん。

清水さん
「私はもともと写真を撮るのが好きでして…」 会社ナンバーワンの腕前

 趣味のカメラは会社ナンバーワンの腕前。SNSに清水さんが撮影したいくつもの紅葉を投稿しています。

誰でもうまくなる3つのコツ

 スマホ撮影が誰でもうまくなる3つのコツがあるといいます。

常寂光寺

 やって来たのは嵐山の名所・常寂光寺。本堂に続く石段をおよそ200本の紅葉のアーチがお出迎え。本堂では、周囲を紅葉した木々が彩ります。

観光客
「(Q.写真は撮とった?)はい」
「(Q.ばっちり?)ばっちりではない。思ったのと違う」

 達人が、まずアドバイスしたのが…。

清水さん
「紅葉だけを撮るなら、横向きで撮るのがおすすめ」

次のページは

■紅葉の撮影は横向き

■紅葉の撮影は横向き

紅葉の撮影は横向き

 紅葉だけを撮るときは、スマホは縦ではなく横に向けること。

横にするだけでダイナミックな写真に

 女性グループが縦向きで撮影した紅葉。横にするだけで、比べるとご覧の通り!

清水さん
「縦のせまい空間で撮るよりも、横の広がりのあるほうで撮ったら、ダイナミックに写真が撮れる」

■ポイント2 人と一緒に撮影…紅葉の後ろに立つ

人と紅葉を一緒に撮影

 次に、人と紅葉をからめる場合。皆さんも木の前に立って写真を撮ることが多いのでは?ただ、達人がおすすめするのは…。

清水さん
「ここに入っていただいて」 紅葉の後ろ側に立つ

 紅葉した木の後ろ側に立つこと。

清水さん
「(紅葉の)前に立つと紅葉を隠してしまう。間に入ると、すごくうまく紅葉と一緒の写真が撮れる」 木々に包み込まれるような出来栄え

 確かに!木々に包み込まれるような出来栄えに。

次のページは

■くもり空や日陰での撮影…明るさ調整

■くもり空や日陰での撮影…明るさ調整

くもり空や日陰での撮影

 そして最後のポイント。くもり空や日陰で撮る写真はどうしても薄暗くなりがち。

観光客
「なんか目で見るのと、写真で撮ったら暗くなってる」 スマホ画面を長押してスライド

 そんな時はスマホの画面を長押してスライドするだけであら不思議。

鮮やかな写真に

 見違えるように鮮やかな写真が撮れました。

特別拝観は来月2日までに延長

 こうして、達人のアドバイスを受けた4人。遅れていた紅葉は今、最盛期に。特別拝観は来月2日までに延長しています。

清水さん
「たくさんの人が同じように写真を撮りたいと思っているので、譲り合いながら写真を撮ってもらえたら」 この記事の写真を見る
・京都の“絶景紅葉”外国人客も驚き 東京も色づき・大荒れ列島“初冬の嵐” 雨でも満喫 京都「紅葉の穴場」・日本人に初「むち打ち刑」20回 強姦罪で判決 シンガポール…禁錮17年6カ月に加え・乗客の男「お前、降りろ」“カスハラ”受けた運転手がバスを降りた理由は・「低山」登山ブーム到来 中高年層中心に大人気 山頂から思わぬ眺望の穴場発見

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。