去年1月、山口県周防大島沖の瀬戸内海で、造船所を出て性能試験を行いながら航行していた、海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が、スクリューの羽根の一部が脱落するなどして自力で航行できなくなった事故について、国の運輸安全委員会が調査報告書を公表しました。
それによりますと、航行の途中、航路を変更したにもかかわらず、艦長と航行を指揮していた幹部が海図で地形を確認せず、浅瀬の岩の存在を知らないまま時速およそ55キロで航行して乗り上げたとしています。
幹部は航行を支援する艦内の指揮所などから、注意が必要な標識があると伝えられた際にも、海図を確認していなかったということです。
運輸安全委員会は再発防止のため
▽船の責任者が海図を見て航行する海域の地形を確認することが必要で
▽船の中で情報共有などをスムーズに行うための訓練を定期的に行うことが望ましいとしています。
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