房総半島を走るJR久留里線のうち、君津市の久留里駅と上総亀山駅の9.6キロの区間は、利用者の減少から大幅な赤字が続いています。

10月には自治体やJR、住民の代表などによる検討会議が「自動車中心の交通体系に移行することで、より利便性が高まる」とする結論をまとめました。

これを受けてJR東日本千葉支社の土澤壇支社長は、27日の記者会見で、今後この区間の鉄道の運行を取りやめる方針を示しました。

取りやめの時期は未定ですが、今後の地域の交通のあり方については、鉄道を路線バスなどに転換したうえで、現在の鉄道のダイヤと同程度以上の本数を確保し、停留所やルートは住民のニーズにあわせて検討する必要があるとしています。

一方で、路線バスの運営にJRが関わるかどうかは決まっていないということで、今後、君津市などと協議するとしています。

JRの方針を受けて君津市は「バスの運行にはコストやドライバー確保の課題もあり、慎重な検討が必要だ。鉄道の代わりとして使いづらいものにならないよう議論を進めていく」としています。

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