警視庁と埼玉、千葉、神奈川、岐阜各県警の合同捜査本部は27日、ベトナム人グループによる窃盗事件を巡り、組織犯罪処罰法違反や窃盗の疑いで、盗品の集約場所とみられる埼玉県坂戸市や千葉県八千代市などの拠点4カ所を家宅捜索した。押収品を調べ、グループの全容解明を進める。  警視庁によると、ベトナムから指示を受けた実行役がドラッグストアなどで化粧品や薬などを万引し、通信アプリで指定された拠点に郵送。受け取った別の人物が車で空港に運搬、ベトナムに輸送し現地で換金されていた。拠点は埼玉、千葉、大阪などに10カ所以上あるとみられる。  実行役は盗品や宅配伝票の画像を指示役に送り、報酬を得ていた。組織的に活動していたとみられ、流通ルートなどを調べている。指示役は通信アプリで実行役を集めていた可能性がある。  これまでに実行役のベトナム人男女4人が逮捕、起訴されていた。供述から拠点を特定した。

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