平均すると、1日あたり106件、14分ごとに1件の火災が発生したことになる。火災種別でみると、建物火災が2万974件、林野火災が1299件、車両火災が3521件、船舶火災が58件、航空機火災が1件、その他火災が1万2819件だった。
建物火災による死者(放火自殺者などを除いた数)は1023人。うち65 歳以上の高齢者は762人(74.5%)だった。
火災の多い月は3月、1月、2月、12月、4月の順で、年末から発生件数がぐっと増えるのが見てとれる。冬とともに春先に火災が多いのは、空気の乾燥に加え、1年の中でも特に風が強い季節であることが理由だ。
総出火件数の3万8672件を出火原因別にみると、「たばこ」3498件(9.0%)、「たき火」3473件(9.0%)、「こんろ」2838件(7.3%)、「放火」2495件(6.5%)の順で、「放火の疑い」も1616件(4.2%)に上る。住宅火災の出火原因は「こんろ」が最も多く、以下「たばこ」「ストーブ」「電気機器」「放火」「配線器具」の順だった。
総出火件数はこの10年間、漸減傾向にある。一方、死者数は2020年に1326人まで減少したものの、21年から3年連続で増加している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。