札幌・すすきのにあるビルで26日、爆発火災がありました。警察は放火とみて調べています。この火災で、20〜50代の男女4人が火傷などのけがをし、このうち40代の男性は搬送時、心肺停止の状態だったということです。
新型コロナでいくつもの店が閉店したとはいえ、すすきのは3500もの店がひしめく北海道最大の歓楽街です。すすきの交差点にも近い、そのど真ん中で火災が起きました。
「建物から爆発音がした」という通報が、複数の人から消防に入ったのは午後3時20分ごろのこと。
この記事の写真 現場近くにいた人「爆発した瞬間に『えっ！まさかどういうこと！』みたいな。しかもどこから？と思って。そしたらもう真上だったので『えっここじゃん』みたいな感じ。（Q.衝撃的でしたか）びっくりしました本当に」
火災が起きた雑居ビルは地下1階、地上6階建て。複数のテナントが入っていて、2階はガールズバーとなっていました。ホームページには「アミューズメントカジノをイメージ。カウンターとテーブル席があります」とあります。昼営業もしていて、ホームページ通りなら正午から店を開けていたようです。2階だけではなく、螺旋階段で続く3階も同じガールズバーになっていました。
消防隊員「（Q.1階、4階へ延焼は）なし。2階・3階は営業中だった。屋外に自ら逃げてきた人もいるし、店内で見つかった人もいる。（Q.どこの燃え方が激しいなど特徴は）分からないです。現時点では全部均一に真っ黒になっている」
ガールズバーの系列店に話を聞いたところ「うちのスタッフは屋上から避難できたようです」と答えています。
消防車など17台が出動して消火にあたり、通報から50分ほど経った午後4時10分ごろ、火はほぼ消し止められました。
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■多くの人が耳にした爆発音とは何者かが火をつけた可能性があるなか、多くの人が耳にした爆発音とは何だったのでしょうか。
目撃者「（Q.当時どこにいた）この通りを歩いていた。ガラスがバーンと割れて、窓から火の粉が立ち上ったから火事だなと。階段から人が走って下りて来た。体に火の粉がついて『助けてくれ』と。通行人でたたいて消して」
ビルの中から逃げて来た人に、放火だったことをうかがわせる話を聞いた人がいました。
現場近くにいた人「中にいた人が出て来て。その方が髪の毛とか両腕にタトゥー入っていたけど、全部燃えている状態で出て来て。『何者かが何かをばらまいて、火をつけて行った。火をつけて行くところを俺は見ました』と。でもパニックになっていたので、それが本当か分からない。『それっぽい人は（現場に）いたよね』という話もちらほら」
警察によると、現場から逃げている人物はいないということです。つまり、もし放火だったとすれば、犯人も病院に搬送されたということなのか。警察は、搬送された4人のなかに何らかの事情を知っている人物がいるとみて捜査をしています。
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