兵庫県・斎藤元彦知事(47)の選挙運動で公職選挙法違反の可能性が指摘されている問題。PR会社との契約は「口約束」だったことを知事側の代理人が明らかにしました。
■“公職選挙法違反” 疑惑にどう反論?
兵庫県 斎藤元彦知事 この記事の写真 兵庫県 斎藤知事「(Q?.なぜPRかいしゃと契約書を交わさず口頭契約だった?)詳細については代理人弁護士に対応を任せているので、そちらから確認することになると思う」
「(Q.契約の場に知事はいなかった?)その会社にはポスターの製作などを一つ一つお願いして、成果物を出してもらって支払いをしていた」
「(Q.これが県政の混乱につながりかねない?)県民の皆さんに心配をかけるのは申し訳ない。あくまでも公職選挙法などに抵触することはないと認識している」 SNSなどで支持を広げたが…
兵庫県の斎藤知事は、パワハラ疑惑などで“逆風の選挙”と思われながらもSNSなどで支持を広げ、追い風に乗りました。
逆風がしかし今度はSNSを巡って、風向きが変わっているのです。
ネット上に投稿された、これらの言葉が波紋を広げています。
PR会社の代表 PR会社の代表「今回、広報全般を任せていただいた」 買収罪の可能性?
公職選挙法では、選挙運動は原則“無報酬”で選挙運動の事務員や、いわゆるウグイス嬢、演説などの手話通訳以外は、公職選挙法に抵触します。また、ポスターを公費で製作することも認められています。
しかし今回、選挙活動の企画立案を主体的に行っていた場合、買収罪にあたるのではないかというのです。
PR会社のブログの画像この画像に斎藤知事と写っているのはPR会社の代表です。
パソコンの画面には…パソコンの画面には「県知事選挙 SNS戦略」という文字があります
「事務所の方に伺ったことは事実」 斎藤知事「Q、(PR会社代表)の事務所に行って、広報について契約を結んだ?)9月の末ごろに一度、事務所の方に伺ったことは事実。そこでSNSなどの考え方について、ご意見を伺ったが、あくまで斎藤元彦、それから斎藤元彦事務所として依頼をしたのはポスターの製作などでございます」
斎藤知事の代理人弁護士は、こう話します。
「口約束で契約したと聞いている」 斎藤知事の代理人弁護士「契約書は確認できていません。口約束で契約したと聞いている。また、PR会社からは告示日の10月31日に71万5000円の請求書が送られてきている。これはポスター製作などの対価であり、それ以降の選挙期間中は、ボランティアである証拠となると考えていて、近く公表する予定です」
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■斎藤知事「再びみんなで一緒に県政を」■斎藤知事「再びみんなで一緒に県政を」
一方で、斎藤知事はこちらでは追い風となるのでしょうか?県内の市長と町長などと懇話会を行いました。
相生市 谷口芳紀市長緊張気味に入り口に立つ、この人。相生市の谷口芳紀市長(75)です。机をたたいて、斎藤知事を強く批判した人です。
斎藤知事を強く批判 谷口相生市長「私は少なくとも県知事として資格がないんじゃないかと。こう思っておりますわ。何が悪い」 兵庫県内の22市長
先日の兵庫県知事選では、斎藤知事が混乱を招いたとして22市長が対抗馬の稲村和美氏への支持を表明していました。
谷口市長、机を叩いたことがパワハラにあたると指摘され、26日に斎藤知事に謝罪するとしていました。
斎藤知事を待っているのか、ずっと直立不動です。そこに、“あの人”が現れました。
お互い、何度も頭を下げ合う先に頭を下げたのは谷口市長。お互い、何度も頭を下げ合います。谷口市長がどうぞ、と前をゆずって促すと、いえいえと斎藤知事が背中を押しました。
ギクシャクしていた斎藤知事と市長たちですが、斎藤知事は、“ノーサイド”を呼び掛けました。
“ノーサイド”を呼び掛ける 斎藤知事「何よりも県と市、町の皆さんが、これからも連携してさまざまな課題、さまざまなテーマに一緒にやっていくことが大事だと思うので、きょうを機会に再びみんなで一緒に県政を市や町の発展をみんなでやっていきたいと思うので、どうぞよろしくお願いします」 この記事の写真を見る
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